学術交流
中国とスウェーデンの協力連携プロジェクト
プロジェクト紹介:
プロジェクト1:認知機能低下と認知症発症におけるライフスタイル要因、脳組織の病理学的変化と認知予備の相互作用に関する研究
プロジェクト2:異なる社会文化的背景を持つトランスレーティブ研究を強化することによって、アルツハイマー病の世界的な負担を軽減する
プロジェクト紹介:
2018年にスウェーデンのカロリンスカ医科大学と中国山東大学が共同主導して、「認知機能低下と認知症発症における生活スタイル要因、脳組織の病理学的変化と認知予備の相互作用に関する研究」という中国とスウェーデンの国際協力連携プロジェクトを申請しました。このプロジェクトは双方が中国とスウェーデンで設立した6つのコミュニティベースの大規模な老化と健康研究コホートに依存して、中国とスウェーデンの高齢者のライフスタイル、脳の病態、認知予備と認知機能の低下と認知症の発生との複雑な相互作用を研究することを目的としています。協力チームのメンバーは、既存する中国とスウェーデンの老化研究ネットワーク(VRとNSFCによって合同支援)で、専攻は複数の学科に及んでいて、神経病学、神経生物学、神経疫学、神経心理学、神経画像学、現代生物統計学など多数の専門分野が含まれていますが、中国とスウェーデン各自の専門的特長を十分に発揮しまして、学際的な融合を実現しています。今現在、双方の共同努力の下で、中国とスウェーデンの6つのコホートはいずれも研究対象集団に対する複数回の追跡調査を完了していました。また、ADの病理と関連するバイオマーカーの検査も行いました。プロジェクトが承認されてから、高レベルの文章は20余編も発表されました。このプロジェクトの実施は、認知老化における生活スタイルと知的要因の役割とメカニズムに対する理解を深めて、認知症の発症を遅延させる効果的な介入対策を探求する肝心な根拠を提供します。
前の段階で双方が行った交流と協力連携を頼りにして、2019年に、中国とスウェーデンの共同プロジェクトの「異なる社会文化的背景を持つトランスレーティブ研究を強化することによって、アルツハイマー病の世界的な負担を軽減する」は承認をもらいました。このプロジェクトは、前の段階の協力連携プロジェクトに基づいて、双方の学科の専門性と資源の優位性の補完を更に強化して、中国とスウェーデンの人種的、社会文化的背景の特徴に適するアルツハイマー病の多型介入技術プランを検討すると同時に、持続可能な国際協力連携を展開して、認知老化と認知症の多型介入研究の分野に従事する若い学者を訓練・育成することを目的としています。今、中国とスウェーデンとの間ではすでに数回も学術シンポジウムを開催しておりまして、中国からはすでに多くの青年学者がスウェーデンへ短期訪問見学を行いました。若い世代の研究者たちの成長は大いに促進されました。